まず盤石な基礎をつくろう!
おはようございます。半澤光希です。
最近、いろいろな本やネットを見ていてこのようなメッセージを数多く見る気がします。
「好きなことだけやろう」
これ、どうなんでしょう?
あなたは本当に好きなことだけをやっていて、結果を創り続けることができると思いますか?
好きなことだけをやりたいならステージを上げよう
私が思うに、本当に好きなことだけをやってる人はいないと思っています。厳密に言うと、結果を創っている人は、それ相応の失敗や経験もしているので、求めている結果を実現するための、苦しかったり面倒くさかったりする過程すらも楽しめているだけだと思います。
そのことを棚に置いて、何かをはじめたと思ったら、特にカタチにすることも無く次のことへ。そしてそれの繰り返し。
そんなことをやり続けて結果を創ることなんてできるのでしょうか?
多動力の本質は基礎基本の徹底
たまにTwitterやネット上でこのような投稿を見ることがあります。現実に言ってる人も見たことがありますが。
「ホリエモンの多動力を読んでから、毎日好きなことだけやってる」、「会社がつまらないから辞めてきた。これぞ多動力」、「SNS、仮想通貨、投資をいろいろやって稼いでいく」などなど。
どれも素晴らしいことだと思います。私も好きなことをして過ごすことが多いですし、今の時代、大複業時代と呼ばれ、これから更にいくつもの仕事を同時並行していく人が増えていくことが目に見えているからです。
しかし私は、好きなことをあれこれ手を出すことと結果を創っていけようになることは別問題であると考えます。
何故なら、多動力を発揮する根幹にあるものは、基礎基本が徹底的に身に付いていることだと実感があるからです。
コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、感謝をすること、ご縁を大事にすること、素直に学ぶこと、謙虚であること、人との約束を守ることなど、ここでは書ききれないほどの、誰にでもできる人として大事にすべき道徳的なことや、ソフトスキルと呼ばれる業界や職種を問わない力を身に付けた人だからこそ、どの分野でも結果を創り続けられます。
むしろ、基礎基本がなっていないと、単なる器用貧乏や偶然当たっただけの一発屋で終わってしまいます。せっかくの向上心や好奇心旺盛な持ち味が勿体無いなと感じてしまいます。
まず、圧倒的な基礎を創りましょう。そうすれば、いろいろな仕事の話や面白い提案、お誘いが毎日のようにくるようになります。
駆け出しのころ、師匠から「まずは無形の資産を創ることが大事だ」と教わりました。
無形の資産と有形の資産
私は以前、錦糸町に住んでいたことがあります。そのころはスカイツリーの建設工事の真っ只中でした。
ですが、スカイツリーの工事をしていることは知っていましたが、何ヶ月経っても、何も様子が変わっていませんでした。
実際に当時は、「本当にここにスカイツリーが建つのかな?」と疑っていました。
そんなある日のこと、家に帰る道中、ふとスカイツリーの方を見ると、あれほどなにも変わり映えのなかった工事現場から、少しだけ鉄骨が見えたのです。
そこからというもの、まるで竹が伸びるように怒涛の勢いでスカイツリーができあがりました。
後から知ったことですが、外からは見えていなかった、変わり映えのしなかった期間、工事現場の中ではずっと基礎工事が行われていたようです。
スカイツリーほどの大きな建造物を支えるだけの盤石な基礎が作られていたのです。
基礎作りに多大な時間をかけた結果、スカイツリーの634m分の鉄骨の重量を支えられているということです。
「このことは人間も同じだよ」と教わりました。
目に見える分かりやすい結果を得るには、目には見えない盤石な基礎があることが大前提です。
確かに若いうちは早く結果を求めてしまいがちです。気持ちはわかります。そしてそうあるべきだとも思います。
だからこそ、まず1つの分野で突出した結果を創り、人として大事な基礎基本を磨いていくことをおすすめします。なんだかんだでホリエモンも最初から好きなことだけをやっていた訳ではないと思います。
今のステージにいるからこそ、好きなことだけができているのではないでしょうか?
今日の格言
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小さなことに忠実な者には
大きな仕事が任せられ、
小さなことに雑駁(ざっぱく)な者には
大きな躓き(つまずき)が与えられる。
恩師
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今回はここで締めさせていただきます。また明日の投稿をお楽しみいただけたら幸いです。
半澤 光希